第三回Mizukami mountain party 参加記録②
始まりは暗く怪しく元気よく
いよいよ始まった62㎞の長い旅、最初は3㎞程激坂ロード区間が続く。
序盤は街灯もない真っ暗な田舎道を選手達のライトの光が照らし、足音と息遣い、ガチャガチャと装備が揺れる音だけが響いてトレランならではの雰囲気を漂わせている。
「頑張って~」
地元の人達が沿道から声援を贈ってくれる、「ありがとうございます!」「行ってきます!」各々が応える声を聞いて染々「スタートしたんだなー」とようやく実感が湧いてきた。
延々と続く坂道に歩き始める人がポツポツと出始めた頃、不意に直線道の半端な位置に白いガイドテープが吊るされているのが見えた。暗くてよく見えない(明るくても気を付けてないと見逃すのだが)が、いよいよ登山道の始まりだ。
ヘッドライトの明りを頼りに、トレイルを登って行くと鳥居⛩️が見えてきた。今までは市房神社への参道だったらしく、そのまま神社には向かわず、ここからは更に険しいトレイルに入っていく。
徐々に険しくなる道のり
日も登って明くるくはなってきたが、だんだんと足場を確保しながらでないと立っていられない程に斜面がきつくなってきた、おまけに前日までの雨でぬかるんでいる。
一歩一歩気を付けて登っていると、先を行く前回の参加者らしい二人が「この先四つん這いで登った記憶がありますよね」なんて話をしているのが聞こえた。こんなもんではないと言うことらしい、それに「まったく楽しくなって来やがった😤」とテンション上がる自分に、「コイツやっぱり頭おかしい」ともう一人の自分が脳内でツッコミを入れていた。
どんなに大変だろうと、ボッチトレイルランナーだろうと、楽しんでしまえば勝ちである……多分。
スタートから6㎞は進んだだろうか、どうやら尾根伝いに進んでいるらしく、道に沿ってネットが張られている。
この辺で気付いたが、さっき登ってきた道は一般の登山道じゃない。国有林整備の為か、はたまたこの大会の為かは解らないが、おそらく道路から尾根までを最短でぶち抜いてるのだろう、そりゃ険しいに決まっている。
最初のAS上米良太平線峠13㎞地点
尾根を走り続けること一時間程だろうか、ようやく最初のASに到着。
時刻は7:30まずまずのペース、体調も良いしふるまいの水羊羹も旨い😋。
水分補給を済ませてASを後にしようとすると、「お前なんでここにおると!」とグラサンお兄さんが若い女性に親しそうに話しかけている、同じトレラングループか何かなのだろう。女性は怪我でボランティアにまわったらしく、「後50㎞も走れるなんて羨ましいです!」なんて返していた、おそらく本気で言っているのだろう。自分も楽しみにしていた映画を観ているとき「大分観た気がするけどまだ30分しか経ってない、嬉しい!」と思うことがあるが、現在それと似た気分だ。
次のAS2までは、山の反対側を下り道路沿いにスタート地点近くのたけのこ工場まで戻る様になっている。
今からは楽しい下りの時間の始まりである。
前日の晩飯
画像も何もないのは寂しいので、せめて前日の晩飯でも。
宿の方に紹介してもらった徳丸さんというレストランです、メニューが豊富で普通に美味しかったです👍
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