ランナー・ベーカリーの人生録

ランニング・トレイルラン・登山・バイク・旅・キャンプ・料理が趣味で、仕事はパン職人歴約10年の情報発信兼記録用ブログです

当てのない旅~元パン屋の放浪記 5~6日目 ④雨の日の休養と山越え

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 雨の日

今日は1日中、休養と準備に時間を当てることに。とりあえず解決したい問題として、靴と足が臭い・靴擦れが気になる・水ぶくれとマメの手当て・ファーストエイドキットの補充等があったので、消臭スプレー・厚手の靴下・絆創膏・テーピングを購入するため2km先のショッピングモールに行くことに。距離の感覚が狂ってきた2km遠い?

雨の止んだ時を狙って出発して、ヒョコヒョコ足を引き摺りながらなんとか到着。

登山用の厚手の靴下と諸々を手に入れた後、モール内のステーキ屋さんが目について足を止める。目だけじゃない、鼻もガンガン反応する。ランチステーキ450gが2000円、「ちょっと贅沢か~う~ん」少し悩んで気が付いたら店内にいました。

食事もトレーニングの内とです、「食事に妥協はしない」というモットーを自分は持っています、これで数々の欲望に従ってきました、都合がいいのですはい。

旨かった、やっぱり肉は良いですよ、肉はいい、身も心も満たされる完全栄養食!

満足してネットカフェに戻ると、都合よく雨が降り始める。雨が降っていると安心してゆっくりすることが出来る、「雨の日は室内でくつろぐのが正義」最近そう思うようになりました。

雨が地面に振り付ける音を聴きながら、軽装で温かいコーヒーを飲み、湿度と温度が管理された室内で本を読む。「こんな贅沢がこの世界にあったのか!」最近本当にそう思います、それは去年(2019年)雨に降られ続けた経験から来たのかもしれません。

トレイルランニング大会出場3大会全てが雨開催(内1つ台風)、バイク通勤で雨に打たれ続け、日々のランニングで雨に降られら、超雨男の年でした、一生分降られたと本気で思っています。

その経験からもう雨に降られてないだけで幸せ、ましてやコーヒーと本でくつろぐとか贅沢過ぎる。何が言いたいかと言うと、とにかく雨の日サイコーという事です。

充実した1日、靴下で防御力もアップしたし、腹も満たされたし、雨の日サイコーだしで大変良い休養日となりました。


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冬の朝の山越え

昨日の雨の影響か気温がグッと下がった冬の早朝、今日は60km進む予定なので、まだ夜が明けないうちからのスタート、時刻は朝の5時。

取り合えず隣町の飯塚市まで行くのに山を越えて行かなければなりません、峠越えです。暗い夜道をヘッドライトとハンドライトで照らしながら進んでいく、山に近ずくにつれ歩道は狭く荒れていく。登山靴で良かった

左側通行を基本としてハンドライトを点滅ライトにして後方に向けて歩く、大型トラックが来るときは道端に停まってやり過ごす。

後はひたすらに登って登って、下って下って、麓に着くころにはすっかり夜が明けていました。


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飯塚市からひたすら真っすぐ

山を下りて田舎道を歩いていると散歩している人・朝ランしている人とすれ違うのですが、街中と違って浮いてる感じはしない。気分的に田舎はゆっくり歩けました、景色も綺麗だし、人も穏やかだし、空気は美味しいし、田舎サイコー!コンビニは無いけど……

ボチボチ疲れてきたので小休憩のための場所が欲しかったのですが、ファミレスどころかコンビニも一向に見えてこない。田舎道コワい

そろそろ出発してから20km、流石にちょっとキツイ。

ガソリンスタンドの看板をすき屋の看板と間違えるぐらいに疲労してきたころに、黄色にお家のロゴが書かれた看板……ミニストップだ!

ミニストップ様のイートインスペースで30分程休憩させてもらい、今後の経路を確認すると飯塚市まで行けば後は真っすぐに進んでいくだけ、距離は40km。

ミニストップオススメの(チーズドッグだったかな?)ホットスナックを頬張りながらゆっくりしていると、ちょっと気が抜けてしまい、もう今日はこの町で一泊していいのでは?という考えも浮かんだのですが、直ぐに頭を振って出発することに。荷物をしまって登山靴の紐をしっかり結び直す、装備をしっかり身に着けてミニストップを後にした。やる気が起きないときは取り合えず動く

飯塚市に到着するとパン屋さんを発見、行動食にリンゴ入り紅茶パンアンパンを購入、少しづつ齧りながら国道201号線沿いに真っすぐ進んでいく。

後は目的地までひたすらに201号線を進んでいくだけ、残り30km。

 

トンネルを越えて

地形図上でみると山を跨いで通っている道があったので、その部分はてっきり峠越えだと思っていたんです、しかし実際にその地点まで行って在ったものはトンネル

この時ほどトンネルが有難いと思ったことはありません、だって山越えなくていいんですから。どれだけ有難いことか、山くり抜くとか凄すぎる!

今まで当たり前に感じていた事が状況が違うだけで全く違う見え方をする、この旅の醍醐味だと感じました。トンネルありがとう

 流石にトンネル内部の空気の悪さは我慢するしかありませんが

道の駅で豚骨ラーメン

トンネルを抜けると、道の駅いとだが見えたのでここで小休憩することに。お昼には豚骨ラーメン、もう胃もたれとか関係ない、そんなレベルの腹の減り具合ではないのだ。

カロリーが欲しい、替え玉も頼んでスープまでしっかり頂きました。

食べ終え水分も補充して準備完了、足早に道の駅を後にする。早くしないと、夜道はなるべく歩きたくはない。

疲労を感じはするけど足の調子もまぁまぁ、歩いてる限りは痛みも感じない。温泉に寄る予定もあったけど一気に進むことにした。

途中ファミレスでの休憩を挟みながらなんとか進み続け、最後の山を越えるため2つ目のトンネルを抜ける頃には日が傾きはじめていた。


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日が暮れて行橋市

本日の目的地行橋市に着くころにはすっかり日が暮れてしまい、結局夜の街を歩くことに残り10km。

ここまで来ると流石に足の痛みも誤魔化しきれなくなってきて、普通にスタスタ歩くことは出来ない。それでも止まってしまうともう歩き出せない気がするので進み続ける、コンビニも全部スルーして休憩無しで一気に夜の街を進んでいく。

目的のネットカフェまで後1kmとなった時、尿意まで襲ってきた。止まりたくない気持ちと尿意がせめぎあいながら進むも限界を感じ、晩御飯を兼ねてたまたま見つけた回転ずしに滑り込む。田舎なら立ちションで済むのに……

不意に贅沢して満足したので、最後の1km足の痛みは知らないふりして勢いで歩き切った。

本日も無事に到着、今日はもう平静を装う余裕はない、完全に足を引き摺って階段も這って登っていく。

とうとう九州の西端から東端に到着した、約200km 約40時間 約10kgの荷物で歩くと今まで経験したことの無い疲労感を覚えるようになる。不思議と筋肉痛は無い、ただとにかく重い、鉛のように足が重い。体の密度が上がったような奇妙な感覚、細くなってるのに重くなったような?

そしてとにかく腹が減る、眠い、シャワー浴びて、着替えて、ご飯食べて、おやすみなさい、また明日。

 

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