長崎街道ジョギング
つい先日の事、最近ロングランをしていなかったという事で急に思い立ち、のんびり景色でも楽しみながら走ろうと新境地開拓の探索ジョギングをすることにた。
思いったたが吉日、早朝のうち意気揚々と家を出発した。
走り出しの天気はやや曇り、肌寒さを感じながらも半そで・短パンで走り出す。
自宅から海水浴場地点まで辿り着くのに一山越えねばならず、この時点で既に身体は温まりきっていた。
木枯らしが吹きつける中、雲間からの日差しがやけに輝いて見える。
コースをまだ決めていない事を思い出して思案していると、ふと橋の向こうの山並みが目に留まり、とりあえずあそこまで行ってみるかという気になった。
ランナー数名とすれ違い際の挨拶を交わしながら橋を渡る、皆寒いのに元気なもんだ。
住宅街特有の生活の匂いや・音を感じながらどんどん坂を登って行くと、先ほど橋から眺めていた辺りまで辿り着いた。
初めて通る道だ、少し気分が高揚するのを感じる。
気温も少し上がったようで、シャツが少しべたついた。
知った道に出たので、何処か良い感じに脇道に反れようと探していると、早速に見つけた未開拓道。
おそらくこの道は、この先にある日見トンネルを越える街道に繋がっているはず。
トンネル越えはなかなか骨が折れる行為なので一瞬躊躇したのだが、好奇心には到底及ばなかったようだで、まだ見ぬ新境地目指して突き進むことになった。
ぐねぐねとうねる、ヘアピンカーブを延々と登っていると日見峠の印が見えてきた、今からは下りかと安堵してみる。
下れば登とると分ってはいるけれど
誰とも会わず、車の音も聞こえないので、静けさに少し薄気味悪さすら感じた。
いったいどこに繋がっているのだろう?少し不安になる。
これこれ、やっぱりたまにはこういう刺激が無いと人間は腐ってしまう。
不意にガレージでくつろいでいる猫と目が合った。
どうしてだろう、猫を見ると絡んで行かないともったいないそう感じるのは。
どうしてくれよう、いやどうしようもないのだけれど取り合えず写真だけ一枚撮らせて頂いた。
抜けたのなら入らねばならぬと、道を挟んで反対側の街道に入ることにした。
今日はなかなか調子が良い。
いつもは上から眺めるだけのダムに急接近。
ダムって何故か惹かれてしまう、別に特段何かある訳でもないのだが魅せられる。
今日でいったい何か所見つけただろうか、昔はこうして生活の中にちゃんと溶け込んでいたんだろう。
今はただただ通り過ぎる毎日。
旧日見トンネルは出るらしいと一時期流行ったかな、全くどうでもいい。
それよりトンネルの横に、脇道が見えたな。
トンネル入らずにわざわざ街道を行くなんて、利便の放棄は贅沢の極み。
そしてトンネルが通ってなかった時代は、皆此方から行き来していたのかと思うと、登りの苦労と共に先人の偉大さを噛みしめざるを得ない。
来た時よりも急な斜面に苦戦しながらもなんとか登りきる、正に峠を越えた。
後は素直に帰ることにして、気持ちをランニングに切り替えた。
最後平地で帳尻合わせて無理やりフルマラソンに、結構登ってて驚いた。
いやしかし楽しかった、走れるってのは贅沢だなとつくづく思う。
しばらくしたらまたやろう。
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